イサーンの村の、役員決め




穴のあいたベットをしばし呆然と見つめた。

酔っ払ってベッドの端に手をついた瞬間に、ドカーンと穴が開いたのを、ありありと思い出すことができた。

役所の前で朝ごはんを食べているとき、Kさんにお詫びした。



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Kさんは、村内において重要なポストについている。

そんなKさんが、今日は村のさまざまな委員を決める寄合があるから、見てみたらどうだと誘ってくれたので、行って来た。

朝、9時。続々と村人が、会議の行われる部屋へとやってきた。



そして集まった村人たちは、議論される話題が書かれた書類に熱心に目を通すのであった。


議論は、kさんの司会進行によって進められた。




ホワイトボードにいろいろな委員名が記載され、それぞれの仕事内容をKさんが説明し、それに対し、村人が質問するという流れで議論が進んだ。

ただし、このときの雰囲気は和気藹々であり、べつに堅苦しいものではない。発言したい人は自由に発言し、時にはおちゃらけたことを言って爆笑をさそう。いや、むしろ、おちゃらけた発言のほうが多いかもしれない。(こんなことを言っては失礼か)








そして、最後に、それぞれの委員に適切だと思われる村人が、推薦、あるいは自薦により選出されていくのである。”村の変わり者”的オヤジが、すべての役職に立候補したが、そのすべてが村人たちに却下されていた。彼は、「えへへ」って感じでおちゃらけて笑ってはいたが、瞳の奥は泣いていることを僕は見逃さなかった。



そして、今後の村の仕事を行う役員が決定し、前に並び、承認されたのであった。

寄合には、テレビクルーも入り込んでいた。その中でみなワイワイ、あーでもない、こーでもないと、約3時間、非常に盛り上がっていた。

また、村の政治に対する村人の意識の高さみたいなものも、少し垣間見れたと思う。

楽しく、政治参加。うーん。悪くない。


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