もしや”呪い”じゃないか? と怯えてみる。

まさか、”呪い”か?

と、少しだけ怯えてみている。

ここ2、3日、腹痛と発熱で寝込んでいるのだ。


もちろん、普段であれば、腹痛と発熱をそんな風に解釈することは、ない。

いや、むしろありえないだろう。ピーポープ(胆喰いの霊)にとり憑かれているんじゃないんだし。



だが、今回は、少しおびえている。

それは、ある夢とその夢に対するタイ人の評価が、僕に”呪い”を想起させているのだ。



僕は最近、タイ東北部において100年以上前に発生した民衆運動について調べている。

公文書館に行っては、史料とにらめっこし、現場に行っては歴史を思う。

そんな日々だ。



して、その民衆運動。

特徴として、”呪術”によって奇跡を演じるカリスマ的存在が各地で名乗りを上げ、彼らを中心とした信者グループが、最終的に大規模な反政府運動に発展したというもの。

信者グループは、最後には政府に鎮圧され、リーダーたちはことごとく死刑判決が下された。

そして、彼らはタイの歴史から、反逆者としてのレッテルが貼られ、蔑まれてきた。



そんな民衆運動を日々調べていたある日、不思議な夢を見た。



大量の霊的なものに襲われる僕。

そして、なぜか僕の真隣にいた男の子に霊が憑依し、

「俺たちのことはこれ以上調べるな!」

と、低い大人の声で語りかける。(何故か日本語だった)

そこで、「ハッ」と目が覚める。ただし夢の中で。

そして、いつものごとく、史料とパソコンのにらめっこを始める。しつこいようだが、無論夢の中で。

すると、携帯のメールが鳴り響き、

”結局調べるのか!”

と、諦めめいた文意が記載されていた。(これも何故か日本語だった)



そこで、また僕は「ハッ」と目を覚ました。

今回は、本格的な目覚め。

まぁ、事なきを得たのだ。


で、その夢の話を、公文書館で何気なく話した。


「それはお祓いをしたほうがいい。史料に宿るピー(精霊・幽霊)だ」

とまじめに語るおばちゃん。

「いや、いや単なる夢さ」

と笑顔で答える僕。

しかし、おばちゃんは真剣だ。

確かに、博物館や公文書館といった歴史的な”モノ”を保管しているところには、霊が多いという。古きものに魂が宿るのだろう。

でも、ねぇ。


とはいえ、どうもおばちゃんの真顔さがひっかかっていた矢先に、こうして体調を崩したのだ。

冒頭で言う”呪い”とまではいかなくとも、なにかしら霊的なものもあるのかも、なんて少しは思ってみたりもするのである。

ということで、体調が整ったら、心をこめてタイ東北部の方角に向かって拝んでおこうと、寝床で思っているしだいである。



ちなみに医者には、胃腸炎にともなう発熱、と診断された。現代医学では霊力による体調不良は計り知れないものなのだ。

前日、深夜まで浴びるように酒を飲んでいたことはこの際、触れないでおきたい。



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2 件のコメント:

  1. 現代医学からするとウイルスが胃腸に入り込んだ結果であり症状に対する処方薬を内服することでいずれ回復するでしょう。それにしても古い歴史を調査したための呪い・・・とは・・。とりわけインディージョーンズのハリソンフォードといったところでしょうか。そこはやはり図書館のおばさんの言葉を信じて*お祓い*も良いかも・・お大事に!

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  2. コメント、ありがとうございます。

    おかげさまで、だいぶ体も良くなりました。(まだ本調子ではないですが・・・)あと数日もすれば、完治しそうです。

    また、お祓いはしていませんが、イサーンの方角に向かって、拝んではおきました。調べさせてもらっているわけですしね・・・

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