タイ研究第一人者からの”贈り物”。

古本の控えめな書き込みが意外と好きだったりする。

本の前の持ち主の考えがそっと書き込まれたりしていると、どうしても読んでしまう。

で、「なるほど」なんて思う場面もある。

ただし、あくまでも控えめじゃなきゃ困る。




今日、とある本を読んでいたら、パラリと2枚の紙が落ちた。

1枚は新聞に掲載された、本の書評の切り抜き。

もう1枚は、著者・石井米雄先生 直筆の「謹呈」と書かれた付箋だった。



おそらく本は、石井先生が、誰か研究者に贈呈したものだったのだろう。



石井先生といえば、東南アジア研究の権威で、タイ研究の第一人者である。

タイの歴史・文化研究の大きな礎を築いた。


先生は、タイ語のみならず、あらゆる言語に精通し、欧米の研究者から逆に、「あなたは何語が話せないんだ?」と聞かれた、なぁんて話もある。

昨年残念ながら死去されてしまった。




そんな先生直筆の付箋。

なんだか妙に幸せな気分になった。



というか、付箋を挟んだまま古本屋に売った研究者もどうかと思う。


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4 件のコメント:

  1. 石井先生の直筆の付箋、いいですね。
    といっても恥ずかしながら石井先生のことは出版社のめこん
    で知り、著書も『道は、ひらける』しか読んだことがない
    のですが、とても感銘を受けたことを覚えています。
    タイや東南アジアに関するRyotaさんお奨めの本など
    ありましたら教えて下さいね!読書大好きで~す。

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  2. これはすごい。。。
    宛先は書いてなかったのですか?

    角印もまたいいですねー

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  3. phimaiさん。
    実は僕はまだ『道は、ひらける』読んだことないんですよ~。面白そうなのに。というかタイ語にも翻訳されているんですよね。タイの人びとのあいだでも、石井先生はやはり偉大な方です。

    東南アジア関係の本についてもこれからブログでアップしていきますね!Phimaiさんが読みたくなるように、本の良さを精一杯伝えたいです。笑

    ちなみに、付箋が挟まっていたこの本は、『日・タイ交流六〇〇年史』です。日本とタイが実は長い間密接な関係性を保っていたことがわかる、面白い本ですよ。特に明治の頃、タイにかかわっていた一般民衆の人びとの話が、僕は勉強になりました。

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  4. Noriくん。

    付箋、いいよね。なかなか無いよなぁ。こういうの。誰だろうな、古本に売った研究者は。笑

    角印が確かにいいのよ!

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